江副クリニック 筑紫郡那珂川町 内科(消化器科・呼吸器科・循環器科) 小児科 眼科 の『江副クリニック』  http://www.ezoe-cl.jp/  

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  Na(血清ナトリウム)
詳細説明 Na(血清ナトリウム)の検査
脱水や腎臓、浮腫の原因などをみる検査ですです
Naは細胞外液中の陽イオンの約90%を占め、水分の分布、浸透圧の調整、酸塩基平衡の維持に重要な役割を果たして います。この検査は、主に水代謝系の異常を調べる目的で血清中のNa濃度を測定します。Na濃度が低い場合には、細 胞外液量の増加や総Na量の低下が考えられます。逆にNa濃度が高い場合には、細胞外液量の減少や総Na量の増加 が考えられます。 Na の正常値は136〜148mEq/dLです。

高Na血症
脱水症、糖尿病、尿崩症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群など
低Na血症
嘔吐、下痢、尿細管性アシドーシス、アジソン病、重症心不全、ネフローゼ症候群など

詳しく知りたいひとのために?

●血清ナトリウムの異常となるメカニズムは?
血清Na濃度は体内Na総量と体内水分量との割合で決まります。低Na血症は、腎の障害のため水の排泄が抑制され水が相対的に過剰になることによります。SIADHや循環血漿量の低下(脱水、心不全など)などADH分泌が増加することによります。糖質コルチコイド(腎臓の水分調節を調整する)の欠乏症(Addison病など)では水の再吸収が亢進して水利尿が制限され低Na血症を引き起こします。  低Na血症に遭遇した場合、細胞外液の増減で3通りに分けられます。細胞外液量の@増加が浮腫性疾患(腎不全、心不全など)、A低下がNa喪失(脱水など)、Bほぼ正常がSIADHという分類です。SIADHでは循環血漿量のわずかな増大の結果、腎での尿酸再吸収が抑制され、血清尿酸値が低下することが特徴です。  偽性低Na血症は血中に異常に増加した蛋白(多発性骨髄腫の場合)や脂肪(著明な高脂血症など)により血漿の水分分画が低下し、Na濃度(全血漿で測定)が見かけ上低くなるもので、血漿の浸透圧は正常です。  高Na血症は、Naより水分がより減少した場合(高張性脱水)に生じます。高Na血症は高浸透圧血症を意味し、通常は口渇で水分摂取が増えADH分泌が増え、血清Na濃度を正常化しようとします。著明な高Na血症が存続するときには、飲水が不可能な状態、意識障害、口渇中枢の障害などがあります。意識のある場合や原発性アルドステロン症の高Na血症は軽度です。

血清ナトリウムの異常
●114mEq/L以下(高度低下)
●115〜124mEq/L(中等度低下)
●125〜134mEq/L(軽度低下)
 いずれの程度でも共通して以下の疾患が原因となる
[高頻度]
ADH分泌異常症候群、慢性腎不全、浮腫性疾患〔うっ血性心不全、腎外性Na喪失(嘔吐・下痢)、ネフローゼ症候群、肝硬変〕、利尿薬投与、Na欠乏 
[可能性]
Addison病、Na喪失性腎症、心因性多飲症、偽性低Na血症(実際の血漿Na濃度は正常)、高血糖(実際のNa濃度は低いが血漿浸透圧は正常〜上昇) 
[対策]
水制限、脱水の補正など原因により異なる。治療を急ぎすぎないこと〔痙攣などの症状のある重篤なもの(120mEq/L以下のことが多い)でない限り補正速度は0。5mEq/L/時を超えない〕
●150〜159mEq/L(軽度上昇)
[高頻度]
脱水、尿崩症 
[可能性]
原発性アルドステロン症、Na過剰投与 
[対策]
経口的水分補給、原因除去
●160〜169mEq/L(中等度上昇)
[高頻度]
意識障害による脱水 
[可能性]
尿崩症で飲水不可のとき 
[対策]
経口的水分補給、5%ブドウ糖液による水分補給
●170mEq/L以上(高度上昇)
[高頻度]
意識障害患者の不適切な輸液管理や尿崩症を合併している場合(脳血管障害など) 
[可能性]
非ケトン性高浸透圧性昏睡

専門的に知りたい方に
T.低ナトリウム血症の診断
 血清Na値の正常値は135〜145mEq/lであり、135mEq/l以下の場合を低Na血症です。原因にはNaの欠乏や水分の過剰など、低Na血症を起こす原因は下記のチェックが大切です。
【1】皮膚は乾燥していないか?
【2】浮腫はないか?
【3】高齢者ではないか?
【4】悪性疾患はないか?
【5】高脂血症はないか? 高蛋白血症はないか?
【6】高血糖はないか?
【7】尿浸透圧は低下していないか?
【8】尿中Na排泄量は増加していないか?
【9】利尿薬の投与を受けていないか?
【10】ビンクリスチンなどの抗癌薬の投与を受けていないか?

●低Na血症をみる疾患と頻度
【1】高齢者に低Na血症が多い
高齢者において低Na血症の頻度が高く、高齢者自身が低Na血症を起こしやすい状態にあるのに加えて、悪性疾患、糖尿病など種々の病気をもっている場合が多いため。
【2】低Na血症は悪性腫瘍を考える
悪性疾患に起因すると考えられる低Na血症は多く鑑別診断が必要である
【3】低蛋白血症に起因する低Na血症
肝硬変、うっ血性心不全、腎不全(ネフローゼ症候群を含む)などとの鑑別も大切です。
【4】比較的少数のその他の低Na血症
脳下垂体前葉機能不全、副腎皮質機能不全、甲状腺機能低下症により、低Na血症をきたすことがあります。
【5】偽性(見かけ上)の低Na血症
高脂血症は、単独では比較的少なく、多くは他の偽性低Na血症をきたす糖尿病などを合併しやすいです。

●低Na血症の鑑別
【1】SIADH
@低Na血症、尿中Na排泄量は正常か増加、血漿浸透圧は低値
A血中ADH(バソプレシン)は測定可能、正常または高値
B副腎皮質機能は正常、腎機能正
【2】肝硬変
@肝機能障害の既往
A門脈圧亢進症状
B低アルブミン血症、浮腫、腹水
Cウイルス抗原・抗体検査
【3】腎不全 〔ネフローゼ症候群を含む〕
@腎疾患の既往
A蛋白尿
B低アルブミン血症、浮腫
C腎機能低下(BUN上昇、血中クレアチニン上昇)
【4】副腎機能低下症
@全身倦怠感、色素沈着(口腔内、手掌)
A低Na血症、高K血症
B血中コルチゾール低値、血漿ACTH高値、尿中17-OHCS低値
【5】偽性低Na血症
@高脂血症
A高蛋白血症

B高血糖(糖尿病)

★診断のつかないときの追加検査
【1】血漿・尿中浸透圧測定
【2】尿中Na測定
【3】血漿ADH測定
【4】血中ANP、BNP測定
【5】甲状腺ホルモン、TSH測定

U.高ナトリウム血症の診断
【1】水分の摂取量の低下はないか?
【2】水分の喪失の増加はないか?
【3】過剰の発汗はないか?
【4】意識障害や視床下部障害はないか?
【5】Naの過剰摂取はないか?
【6】ミネラルコルチコイド・グルココルチコイドの過剰分泌または過剰投与はないか?
●高Na血症をみる疾患と頻度
【1】高Na血症の頻度
低Na血症の頻度に比して高Na血症をみる頻度は少ない。
@外来でみる高Na血症は多くは比較的高齢者であり、脱水による。
A稀だが、真性尿崩症や腎性尿崩症がある。視床下部の障害により渇中枢が障害されていると、血中Naがかなり高値を示す。
Bミネラルコルチコイドやグルココルチコイドの過剰分泌や過剰投与がある場合、いくぶん高Na血症になる傾向があるが、渇中枢が正常であれば血中Na値がそれほど高値をとることはない。
【2】水分の不足
@水分摂取不足:
意識障害や渇中枢障害
A腎からの水分排泄増加
真性および腎性尿崩症。この場合も意識喪失や渇中枢の障害がなければ高Na血症は起こらない。
B腎以外からの水分喪失:
嘔吐・下痢など消化管からの喪失。熱傷・発熱、発汗による水分喪失
【3】Naの過剰
@Naの過剰投与:重曹、グリセロールなどNaを多く含むものの投与
Aミネラルコルチコイド、グルココルチコイドの過剰分泌または過剰投与
 原発性アルドステロン症、Cushing症候群:これらの場合はそれほどの高Na血症はみられず、低K血症が著明になる。
●高Na血症の鑑別
【1】真性尿崩症
@口渇、多飲、多尿
A尿浸透圧<血漿浸透圧
B水分制限時でも血中ADH低値(測定不可能)
【2】腎性尿崩症
@家族性遺伝があることが多い(優勢遺伝)
Aバソプレシンに尿量、浸透圧は無反応
Bサイアザイド利尿薬で尿量が減少する
【3】原発性アルドステロン症
@高血圧、夜間多尿、周期性四肢麻痺
A低K血症、アルカローシス、血漿レニン活性は低値(ラシックス(R)負荷時でも抑制されている)。血中アルドステロン値は高値
B副腎腺腫(比較的小さいことが多い)過形成の場合もある(本態性という)
【4】Cushing症候群
@満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、皮膚線条、無月経、高血糖
A血中コルチゾール高値およびその日内変動消失、尿中17-OHCS(遊離コルチゾール)増加、少量デキサメタゾン試験にコルチゾールは抑制を認めない。
B下垂体腺腫または副腎腺腫、稀に異所性ACTH産生腫瘍
【5】本態性高Na血症
@間脳下垂体疾患、脳血管障害、頭部外傷
A血漿浸透圧高値にもかからず、血漿ADHは低値
B口渇、多飲、多尿はみられない。

★診断のつかないときの追加検査は
【1】血漿浸透圧、尿中浸透圧の測定

【2】血漿ADHの測定
【3】MRI、CTなどの画像診断
【4】各種ホルモンの測定
【5】血漿レニン活性(血漿レニン値)の測定
【6】バソプレシンに対する反応性会議用  臨床で問題になるほど著明な高Na血症をみることは比較的少なく、急速な脱水が起こったときや脳腫瘍・外傷などにより渇中枢に異常が起こったときにみられる。急速に起こった高Na血症は、低張液の投与などにより是正が必要になるが、慢性に起こったものでは放置しても臨床上大きな問題は起こらない。
★☆ Na(血清ナトリウム)とは?
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